2022年02月09日

駿河東海道おんぱく「〜茶×蜜を味わい尽くす工芸茶屋〜 本山茶染め蜜蝋ラップをつくろう」

10月から11月にかけて静岡市内各所で開催された地元の魅力を体験するイベント「駿河東海道おんぱく」が開催されました。約1年半ぶりの開催となる今回は、蒲原の宿場町で行われた体験プログラム「〜茶×蜜を味わい尽くす工芸茶屋〜 本山茶染め蜜蝋ラップをつくろう」に参加してみました。

会場は築120年の町屋を活用した旅館型文化施設「素空庵」です。1日1組限定の宿になっています。その名の通り、内部は素敵な和の空間になっていました。

sto_mitsurou01.jpg


今回のプログラムの案内人です。左からオーガニック野菜を生産・販売する里山野菜の永田和史さん、地元静岡市清水区の若手茶農家の2人(まるうみ園の杉山大智さん・かわばた園の佐藤寛之さん)、静岡県中部農林事務所の職員さんです。

sto_mitsurou02.jpg


まずは本山茶染め蜜蝋ラップ作りから。静岡の伝統工芸である「本山茶染め」の技法で染め上げた布地に、ミツバチが巣を作るために分泌する蝋である蜜蝋をしみ込ませて作ります。多用途かつ繰り返し使用可能なエコラップです。永田さんが作り方を実演していきました。

sto_mitsurou03.jpg sto_mitsurou04.jpg

sto_mitsurou05.jpg sto_mitsurou06.jpg


いよいよ実際に蜜蝋ラップを作っていきます。本山茶染めの布地を広げ、その上に細かくちぎった蜜蝋を散りばめます。その上にクッキングシートをかけ、アイロンで蜜蝋を溶かしながら布にしみ込ませて仕上げていきます。材料と道具があれば誰でも簡単にできます。

sto_mitsurou07.jpg

sto_mitsurou08.jpg

sto_mitsurou09.jpg sto_mitsurou10.jpg


こちらが出来上がった蜜蝋ラップです。蜜蝋をしみ込ませることによって、ひらひらの布がしっとりゴワゴワした感触になります。

sto_mitsurou11.jpg


続いて、和紅茶の試飲を楽しみました。茶農家さんの説明を聞きながら淹れたての和紅茶をじっくり味わい、素敵な午後のひと時を過ごせました。また、お土産にしっとり美味しい焼き芋などをいただき、出来上がった蜜蝋ラップに包んで持ち帰りました。

sto_mitsurou12.jpg

sto_mitsurou13.jpg sto_mitsurou14.jpg

sto_mitsurou15.jpg


今回登場した2つの茶園による和紅茶の展示販売もあり、その場で購入することもできました。

sto_mitsurou16.jpg sto_mitsurou17.jpg


☆ホームページ版「お天気屋さん」もよろしくお願いします!
posted by Taitan at 07:00| Comment(0) | 観光・まち歩き

2021年08月14日

藤枝おんぱく2021春「蓮華寺池公園周辺エリアのショートトリップ」

地域資源を活かした体験イベントとして各地で行われている「おんぱく」、藤枝市では「藤枝おんぱく」(藤枝温故知新博覧会)が毎年行われていて好評を博しています。今年は蓮華寺池公園周辺のまち歩きを楽しむプログラム「蓮華寺池公園周辺エリアのショートトリップ」に参加。同公園周辺のリノベーションまちづくりを手掛ける「SACLABO」のスタッフの案内で、リノベーションされた建物などを見て回りました。

fo2021_rengejitrip01.jpg


以下に、ショートトリップで巡った建物等を訪れた順番に紹介していきます。

めぐり庵

蓮華寺池公園のほとりにある古民家をリノベーションした手打ちそば屋で、営業は月〜金曜日となっており、土日はおむすびランチを提供する「おむすびごはん家 むすひ」が営業する形態となっています。ここでは内部を見学したあと、店主さんが用意した創作そばがきを美味しくいただきました。

fo2021_rengejitrip02.jpg

fo2021_rengejitrip03.jpg fo2021_rengejitrip04.jpg

fo2021_rengejitrip05.jpg

fo2021_rengejitrip06.jpg fo2021_rengejitrip07.jpg


◇蓮華寺池公園西側の納屋

蓮華寺池公園から少し西側に行った所の路地に古い納屋があります。ここは現在、SACLABOの資材倉庫として使われていますが、いずれはリノベーションして店舗などとして活用される予定です。

fo2021_rengejitrip08.jpg

fo2021_rengejitrip09.jpg fo2021_rengejitrip10.jpg


nicica (ニシカ)

前述の納屋から少し歩いた所にある古民家をリノベーションして昨年11月にオープンした、カフェ・オーガニック食材の量り売り・一箱本屋といった複数の小さな店舗が入る施設で、人気を集めています。ここではリノベーション作業に関わった方が登場して、市民が参加したリノベーションワークショップの模様などを写真を見せながら説明してくれました。

fo2021_rengejitrip11.jpg

fo2021_rengejitrip12.jpg

fo2021_rengejitrip13.jpg fo2021_rengejitrip14.jpg

fo2021_rengejitrip15.jpg fo2021_rengejitrip16.jpg


ごはんや月見豆

前述のnicicaのすぐ近くにある旬の野菜と自家製発酵食をメインとした飲食店、昨年7月にオープンしました。外観はごく普通の民家の感じですが、内部は素敵な和の空間にリノベーションされて良い雰囲気でした。

fo2021_rengejitrip17.jpg fo2021_rengejitrip18.jpg

fo2021_rengejitrip19.jpg

fo2021_rengejitrip20.jpg fo2021_rengejitrip21.jpg


茶房 華蔵

昭和初期に建てられた石蔵をリノベーションした喫茶店です。落ち着いた雰囲気の店内で自家焙煎のコーヒーなどをいただきながらゆったり過ごせます。ここでは店主さんがお店を開くまでの経緯などを説明してくれました。

fo2021_rengejitrip22.jpg

fo2021_rengejitrip23.jpg fo2021_rengejitrip24.jpg


旧藤枝製茶貿易商館

藤枝の茶業の発展に寄与した旧藤枝製茶貿易の事務所とした使われた建物で、築120年ほど経つ洋館建築です。地元では「とんがり屋根」という名で親しまれています。これから蓮華寺池公園のほとりに移築・リノベーションし、茶文化発信・観光交流拠点として来年度の施設供用開始を目指しています。

fo2021_rengejitrip25.jpg fo2021_rengejitrip26.jpg


◇杉村建具木工所

建具屋さんの工場として使われていた古い建物です。建物内で古道具やアンティークグッズの展示販売が行われています。

fo2021_rengejitrip27.jpg

fo2021_rengejitrip28.jpg

fo2021_rengejitrip29.jpg fo2021_rengejitrip30.jpg

fo2021_rengejitrip31.jpg fo2021_rengejitrip32.jpg


マツウラコーヒー

ショートトリップの最後は、蓮華寺池のほとりに戻って「マツウラコーヒー」の自家焙煎コーヒーで一服しました。同店はボート乗り場・日本料理店の建物の一部をリノベーションしてオープンしました。

fo2021_rengejitrip33.jpg

fo2021_rengejitrip34.jpg fo2021_rengejitrip35.jpg


今回のショートトリップでいただいたお土産、低糖質おやつとコーヒーLoccoの焼き菓子と茶房華蔵の自家製ラスクです。ゆったり楽しくまち歩きができ、土産もついて本当に良かったです。

fo2021_rengejitrip36.jpg


☆ホームページ版「お天気屋さん」もよろしくお願いします!
posted by Taitan at 07:00| Comment(0) | 観光・まち歩き

2020年12月23日

藤枝おんぱく2020「高級トマト・豆腐とミツバに出会うバスツアー」

地域資源を活かした体験イベントとして全国各地で行われている「おんぱく」、藤枝市では毎年春に「藤枝おんぱく」(藤枝温故知新博覧会)が行われて人気を集めています。今年は新型コロナウイルスの影響で春の開催は見送られましたが、感染防止対策を講じたりプログラム数を絞るなどして秋の開催にこぎ着けました。

私は11月上旬に行われた「ふじのくにの旬を食べ尽くす会」による藤枝市内のこだわりの生産者を見学するプログラム「高級トマト・豆腐とミツバに出会うバスツアー」に参加してきましたので、その模様をお送りします。

今回の参加者は約10人、藤枝駅からマイクロバスで最初の見学先に向かいます。

fo_shunnokai2020a.jpg


最初の見学先は「三浦豆腐店」です。地元藤枝産の大豆「しだゆたか」と瀬戸川の伏流水を使った地産池消の豆腐を製造しています。研究も熱心で、トマト豆腐などユニークな商品も開発しています。こだわりの豆腐と豆乳を試食したあと、同店の方の案内で工場の中を見学しました。

fo_shunnokai2020b.jpg

fo_shunnokai2020c.jpg

fo_shunnokai2020d.jpg fo_shunnokai2020e.jpg

fo_shunnokai2020f.jpg

fo_shunnokai2020g.jpg fo_shunnokai2020h.jpg

fo_shunnokai2020i.jpg


次の見学先に行く前に昼食休憩タイム。JA大井川のファーマーズマーケット「まんさいかん」に立ち寄り、地元新鮮野菜が揃う店内で買い物を楽しみ、隣接の公園でこのツアーのために作られた天神屋の「特製・藤枝弁当」をゆったり美味しくいただきました。

fo_shunnokai2020j.jpg

fo_shunnokai2020k.jpg fo_shunnokai2020l.jpg


次に訪れたのは「トマト共和国・河原崎農園」です。水はけの良い溶岩礫を使った礫耕栽培という方法で各種トマトが作られており、特にミニトマトの「プチルージュ」はルビーのような紅色の輝きと糖度の高さが特徴で、人気を集めています。トマト栽培ハウスの中でお話を聞いたあと、実際にトマトを収穫してその場でいただきました。

fo_shunnokai2020m.jpg

fo_shunnokai2020n.jpg fo_shunnokai2020o.jpg

fo_shunnokai2020p.jpg

fo_shunnokai2020q.jpg fo_shunnokai2020r.jpg


河原崎農園の見学後、3か所目の見学先は比較的近くにあるということで徒歩で移動。のどかな田園風景の先に小さいながらも富士山を見ることができました。

fo_shunnokai2020s.jpg


ツアーのラストとなる3か所目は「柘植農園」を訪れました。大きなハウスの中でミツバを水耕栽培しています。ミツバを植えたパネルが整然と並ぶ光景はさながら野菜生産工場のよう、ミツバは発芽したてのものから収穫寸前のものまであり、成長過程を垣間見ることができました。また、専用の機械を使った苗の植え付け作業などの実演も見ることができました。

fo_shunnokai2020t.jpg

fo_shunnokai2020u.jpg fo_shunnokai2020v.jpg

fo_shunnokai2020w.jpg fo_shunnokai2020x.jpg



fo_shunnokai2020y.jpg

fo_shunnokai2020z.jpg fo_shunnokai2020aa.jpg


今回のツアーでは各見学先でたくさんのお土産をいただくことができ、大満足でした。

fo_shunnokai2020ab.jpg


☆ホームページ版「お天気屋さん」もよろしくお願いします!
posted by Taitan at 07:00| Comment(0) | 観光・まち歩き

2020年11月28日

KADODE OOIGAWA

前記事の焼津アートライン見物のついでに、島田市の新東名島田金谷インター付近にこのほどオープンした複合施設「KADODE OOIGAWA」に足を運んでみました。JA大井川大井川鐵道NEXCO中日本島田市の4者が連携して整備が行われたもので、「緑茶・農業・観光の体験型フードパーク」をテーマにした賑わい交流拠点となっています。

kadodeooigawa01.jpg

kadodeooigawa02.jpg kadodeooigawa03.jpg


静岡県内最大級の規模を誇るマルシェエリアです。地元の農産物が豊富に揃う産直市をはじめ、肉・魚介・惣菜・地酒等の販売もあり、ちょっとしたスーパーマーケットのような感じです。

kadodeooigawa04.jpg

kadodeooigawa05.jpg kadodeooigawa06.jpg


牧之原・川根といったお茶の一大産地のお膝元ということで、お茶に関するコーナーが特に充実しています。KADODE OOIGAWAが用意した16種類のオリジナル緑茶「GREEN TEA MANDARA」を自分で選んで淹れて楽しむ「緑茶B.I.Y.スタンド」(Brew It Yourself)や自分に合う緑茶が分かる緑茶診断、茶みくじのほか、お茶に関する商品が豊富にあります。

kadodeooigawa07.jpg

kadodeooigawa08.jpg

kadodeooigawa09.jpg kadodeooigawa10.jpg

kadodeooigawa11.jpg

kadodeooigawa12.jpg kadodeooigawa13.jpg


茶葉の気分になってお茶の製造工程を体感できる「緑茶ツアーズ」もあります(参加費500円)。

kadodeooigawa14.jpg

kadodeooigawa15.jpg kadodeooigawa16.jpg


飲食も充実しており、地元産の野菜・お茶にこだわった農家レストラン・カフェ・ベーカリー・ラーメン・お茶漬けなどの店が入っているほか、濃さを選べる煎茶ソフトクリームなどを味わえる「門出ソフト」や、竹炭でSLの車体と煙をイメージしたソフトクリーム「SLソフト」もあります。

kadodeooigawa17.jpg kadodeooigawa18.jpg

kadodeooigawa19.jpg kadodeooigawa20.jpg


KADODE OOIGAWAとともに開業した大井川鐵道新駅「門出駅」の風景です。同駅は普通電車のみの停車となり、SLは停車しませんが、SLの通過前に館内放送で案内があり、駅ホーム付近で煙を吐きながら走るSLを間近に見ることができます。また、建物の一角にはかつて大井川鐵道で活躍していたSLの展示もあります。

kadodeooigawa21.jpg

kadodeooigawa22.jpg kadodeooigawa23.jpg

kadodeooigawa24.jpg kadodeooigawa25.jpg

kadodeooigawa26.jpg


こちらは、大井川流域の観光案内所「TOURIST INFORMATION おおいなび」です。「大井川でやるべき100のこと」と題して、流域で楽しめる多彩なアクティビティが紹介されており、100枚のカード型パンフレットから自分が楽しみたいことを選んでオリジナルの旅を作ることができます。

kadodeooigawa27.jpg


☆ホームページ版「お天気屋さん」もよろしくお願いします!
posted by Taitan at 07:00| Comment(0) | 観光・まち歩き

2020年05月14日

れんげじいけぱーく「お茶とお菓子のペアリング体験」

3月1日、藤枝市で開催されたまち歩きと体験のイベント「れんげじいけぱーく」(蓮華寺池公園博覧会)に参加しました。今回参加したのは「3月の茶町をソムリエと歩く『お茶とお菓子のペアリング体験』」です。ワインと食材の店「エピスリー芒種」の店主でソムリエの杉山ゆうこさんと「みちくさ探偵」こと増田あきらさんの案内で、藤枝の街中にある菓子屋でお茶に合う菓子を仕入れながらまち歩きし、お茶屋で淹れたてのお茶とともに味わうプログラムです。

蓮花寺池公園の一角にあるボート乗り場・マツウラコーヒー前に集合し、そこから路地を通って藤枝の旧東海道沿いにある商店街へ向かいます。

rengejiikepark202003a.jpg

rengejiikepark202003b.jpg rengejiikepark202003c.jpg

rengejiikepark202003d.jpg rengejiikepark202003e.jpg


商店街の通りを歩きながら最初に立ち寄った菓子屋は「おたけせんべい本舗」です。江戸時代末期に創業した煎餅屋で、創業者のお婆さんの名前「天野たけ」にちなんでいます。サクッとした軽い舌触りとシンプルな味わいが特徴で、藤枝宿の名物菓子として市民に親しまれています。

rengejiikepark202003f.jpg

rengejiikepark202003g.jpg rengejiikepark202003h.jpg


2軒目の菓子屋は「紅粉屋久右衛門」です。江戸時代初期から400年ほどの歴史がある老舗菓子店で、近郊の田中城に菓子を納めていたという格式の高い御用菓子司でした。ここでは干し柿に白餡を詰め氷餅をまぶした同店名物の「長寿柿」を仕入れました。

rengejiikepark202003i.jpg

rengejiikepark202003j.jpg rengejiikepark202003k.jpg


3軒目は洋菓子店「コルマール」です。フルーツがたっぷり入ったイタリアンロールが人気のようです。ここでは幸福を包むという気持ちが込められたフランス菓子「アパレイユ」を仕入れました。

rengejiikepark202003l.jpg

rengejiikepark202003m.jpg rengejiikepark202003n.jpg


3店舗の菓子を仕入れ、茶町の一角にあるお茶屋「一言」へ向かいました。イベント会場などとして活用されているかつて茶工場だった建物を見学したあと、お茶屋の方が淹れる地元のお茶各種を仕入れた菓子とともにじっくり味わいました。ソムリエの解説を聞きながら、最近注目されているペアリング(飲み物と食べ物の組み合わせ)を存分に楽しめて良かったです。

rengejiikepark202003o.jpg

rengejiikepark202003p.jpg rengejiikepark202003q.jpg

rengejiikepark202003r.jpg rengejiikepark202003s.jpg

rengejiikepark202003t.jpg

rengejiikepark202003u.jpg

rengejiikepark202003v.jpg rengejiikepark202003w.jpg


お茶とお菓子のペアリングを楽しんだあとは、藤枝市指定天然記念物の大きなクスノキがある月見里(やまなし)神社や明治時代のモダン建築である旧藤枝製茶貿易株式会社を見物しながら蓮華寺池公園に戻りました。ゆったり気持ち良くまち歩きでき、有意義な時間を過ごせて満足でした。

rengejiikepark202003x.jpg rengejiikepark202003y.jpg


☆ホームページ版「お天気屋さん」もよろしくお願いします!
posted by Taitan at 07:00| Comment(0) | 観光・まち歩き